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じょせいりゅうぞう

女性立像

作家名:アルベルト・ジャコメッティ
制作年:1952年
技 法:ブロンズ
ジャコメッティは、スイスの小さな山村スタンパに生まれ、フランスのパリで制作した彫刻家、画家である。彼の作品は、この〈女性立像〉にみられるような細く、鋭く削られた人間像の表現を特徴としている。ジャコメッティは学生時代、目に見えるものを見える通りに表現することに絶望し、想像力を重視する作品を制作した。この細い人体の表現は、彼がキュビスムやシュールレアリスムを経て到達した独自の世界なのである。〈女性立像〉は、彼が51歳の最も充実した時期の者であり、主要な作品の一つとして知られている。この表現が意味するものは、人間社会の疎外感である。人間の身体が少しずつ削られていき、最後は骨のようになった姿は、現代社会の心のさまを象徴的に表している。さらに彼は、この細長い体の中に、人間実存の意味を凝縮している。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年06月14日掲載)


カテゴリー:作品
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後期印象派とは?【 美術用語 】

1910年にイギリスの美術批評家ロジャー・フライによって組織され、ロンドンのグラフトン・ギャラリーで開催された「マネ後期印象派展」に由来する語で、セザンヌゴッホ、ゴーガンの3人を指すものである。印象派や新印象派とは異なる大画家で、後世に多大な影響を及ぼした者という意味内容で、特定の美術運動を指すものではない。しかし、近年ではアメリカの美術史家ジョン・リウォルドが、新印象派ルドンを含めて、おもにアンデパンダン系統の画家たちを総括する用語としてこれを使用したりもしている。

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