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こしをかけるひと 腰をかける人
リン・チャドウィックは、ヘンリー・ムーア以後のイギリス現代彫刻を担う作家のひとりです。ロンドンに生まれ、建築製図家として出発、彫刻の制作は戦後になってから始めています。最初はコールダーの影響を受けてモビールや構成的な作品を発表していましたが、その後、金属による巨大な動物や昆虫のかたちをした廃墟のような作品を経て、1960年頃から四角や三角など鋭角的に面取りをした人体像を中心とした制作を行っています。この角張った特異なフォルムの人体は、実際にはありえない非現実的なかたちにもかかわらず、そこからやはり人間の身体が感じられるという矛盾を観るひとに与えます。この矛盾こそ、現代における人間の存在を問うもので、チャドウィックの主観的なリアリズムともいえる、彼の人間に対する感情のメタファーとして変形・歪曲された人間の姿が、ここでは示されています。(安達一樹「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年07月04日掲載)
カテゴリー:作品
フォーヴィズムとは?【 美術用語 】 野獣派。20世紀初頭のフランスの絵画運動で、絵画における純粋な色彩の高揚を目指した。理論的な運動というよりは交友関係の中から自然発生的に生まれ、代表的な画家としてはマティス、ルオー、ドラン、ヴラマンク、デュフィ、ヴァン・ドンゲンなどがあげられる。1905年、この画家たちがサロン・ドートンヌの一室を強い原色と奔放な筆触の作品で飾ったのを批評家ルイ・ヴォークセルが『ジル・ブラス』紙上に「野獣(フォーヴ)の檻」と揶揄したのが名称の起りとされる。この画家たちはアカデミーの公式芸術と当時まだ行なわれていた印象主義に反発し、主観的な感覚を表現するために自然の秩序をこえて自由に色彩を用い、色彩のオーケストレーション(交響)によって色彩を統一しようとした。フォーヴィズムはファン・ゴッホの流れをくむ表現主義的傾向と、ゴーガンにつながる造型的、装飾的意図を内在する。1908年から09年頃自然に解消した。 |
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