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ちゃくいのぽもな 着衣のポモナ
フランス南西部にあるバニュルスで生まれたマイヨールは、ロダン、ブールデルとともに近代彫刻の三大巨匠として知られている。画家を志した青年時代に影響を受けた、ゴーギャンらの新しい美術傾向を生かしながら、20世紀彫刻の出発点をつくった作家でもある。マイヨールの作る女性像は、おおらかに成熟した官能的な女性像であり、この作品も例外ではない。 「ポモナ」とは、春の神、果実と花園の女神である。マイヨールはその幸福な女神のイメージを、たくましく、豊かで優雅に表現している。彼の作品の中でも評価の高い一点である。彼の彫刻の特徴は、この作品に表れているような単純明快な構成と、滑らかな肉付けにあるが、それは彼の愛したギリシャ美術初期の清新な生命感あふれる表現と、近代フランスの新しい感性を統合したものといえるだろう。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年05月31日掲載に一部加筆)
カテゴリー:作品
マン・レイとは?【 作家名 】 1890年アメリカに生まれる。1976年没する。1913年「アーモリー・ショウ」で、ヨーロッパの近代と同時代の美術を知り、特にキュビスムに興味を引かれる。1915年デュシャンと出会い、ニューヨーク・ダダの中心人物となる。同年、絵画の初個展を開く。1918年写真に彩色した作品を作る。1921年パリに渡り、シュルレアリスト達との交流が始まる。1922年カメラを使わない写真「フォトグラム」を制作、彼流にそれを「レイヨグラフ」と呼ぶ。1929年過度の露光によりポジとネガが部分的に反転する現象を利用した「ソラリゼーション」を発見。また映画作りにも参加する。1936年ロンドンの「シュルレアリスム国際展」、ニューヨークの「幻想芸術、ダダ、シュルレアリスム展」に出品。1940年、第2次世界大戦をきっかけにカリフォルニアへ移る。1951年パリに戻る。1961年ベネチア・ビエンナーレ金賞を受賞。1962年、パリ国立図書館、66年ロサンゼルス・カウンティ美術館で回顧展。写真とシュルレアリスムを統合し、多くのメディアで現代美術に貢献した。 |
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