ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


版画集〈恋人たち〉1. 準クラナッハ選集、“本日休演”による ファースト・ステート



版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート



版画集〈ジャズ〉1.道化師



版画集〈ジャズ〉2.サーカス



版画集〈ジャズ〉8.イカルス



版画集〈聖マトレル〉1.レオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉2.テーブル



版画集〈聖マトレル〉3.長椅子のレオニー嬢



版画集〈聖マトレル〉4.修道院



版画集〈石版画集 点より 線より〉5. 線より1



版画集〈ダフニスとクロエ〉9.クロエの接吻



版画集〈ダフニスとクロエ〉11.真昼,夏



版画集〈ダフニスとクロエ〉17.フィレタスの教え



版画集〈ダフニスとクロエ〉41.ニンフたちの洞窟での婚礼の宴



版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚



版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉1. 虹色のスカーフをつけたドリアン・グレイ



版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉2. ホース・ランプ



版画集〈響き〉1.赤色の前の二人の騎手



版画集〈響き〉12.即興5



版画集〈響き〉21.騎士の道


<前 (122/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


こどくなしじん

孤独な詩人

作家名:ジョルジオ・デ・キリコ
制作年:1970年
技 法:ブロンズ
イタリアの画家、キリコは、非現実的な物の奇妙な配置によって夢を現実化する、神秘的で瞑想的な作風で知られる。彼は、1917年パリで形而上学絵画派を提出した。またシュールレアリスムの先駆者の一人としての評価も高い。この作品は、彼の絵画にもよく現れる、マネキンのような人体を表したブロンズ像である。やや左に体をねじり、少し首を傾けて腰かける詩人の体は、各部分を互いにはめ込んだり、ネジや波形のハンドルで結合したりすることによってできているように見える。それは、キリコが自らの感情を切り崩し、それらを再びつなぎ合わせることによって生まれたのである。造形のこの危うい均衡は、その回りの音を遮断し、更にそれを見る者の感情までも切断してしまうだろう。しかし、それと同時に、キリコ晩年のこの作品は一種の落ち着きを示している。また渦巻模様や浅く腰かけた姿勢も愛らしい。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年06月07日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ノン・フィギュラティフとは?【 美術用語 】

非具象、非形象などと訳す。具象(Figuratif)絵画に対していうもの。1930年代の前衛絵画のうち、一方を代表するシュルレアリスムが具象的形態になったのに対し、もう一方の抽象的傾向が先端的な主張として非具象をかかげ、「アブストラクシヨン=クレアシヨン」に結集した頃から、この語が一般的に通用するようになった。アブストラクシヨン=クレアシヨンは、「抽象・創造」の意味で、1932年にパリで結成された非具象主義のグループで、その名称のとおり、いわゆる「創造的」な抽象を鼓舞することを狙いとした団体である。「創造的抽象」とは、非具象の、一般に幾何学的といわれる要素から構成された抽象作品を意味している。団体活動としては、グループ展組織と、「抽象・創造−非具象芸術」という図版入りの年報を発行した。作家としては、ペウズナー、ガボカンディンスキーモンドリアンドローネーなどで、岡本太郎も参加した。厳密な非具象の追求において、国際的な拡がりにおいて重要な意味をもつ運動である。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ノン・フィギュラティフ

キーワードを含む記事
2件見つかりました。

  抽象

  ノン・フィギュラティフ


<前   次>

徳島県立近代美術館2006