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おんなのきょうぞう(かいこされた) 女の胸像(回顧された)
ダリは、ピカソやミロと並ぶスペインが生んだ20世紀美術の巨匠として、またシュールレアリスムの代表的作家として、あまりにも有名である。彼は、マドリードの王立美術アカデミー時代に受けたフロイトの精神分析学の影響から出発して、幻想的な世界を極めて写実的に描き出す独特な作品を生み出した。その特質は絵画だけでなく、このような彫刻の分野でも変わることはない。トウモロコシを首飾りのようにつけた美しい女性の胸像の頭には、フランスパンが帽子のように載せられ、その上には、ミレーの「晩鐘」に描かれた祈る農民をかたどったペン立てが置かれている。現実にはあり得ない光景や、古い彫刻のイメージではとらえられない表現に、はじめて見る者はとまどってしまう。しかし、ダリは、そんな私たちの美術に対する平凡な理解や、日常的な常識にとらわれている姿を笑いながら、その問い直しを迫っているのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年10月25日掲載)
カテゴリー:作品
ネオプラスティシズムとは?【 美術用語 】 ネオプラスティシズム。20世紀前半の芸術運動。新造形主義の名称は、モンドリアン(1872〜1944)が、スフーンマーケルスの神秘的・超越論的思想とそれを幾可学的に表現する考えに影響を受け、彼の用語「新しい造形」(de nieuwe beelding)を引用しながら、色彩と線の純粋な関係が普遍的なものとして、絵画、彫刻、デザイン、建築を統一した原理で捉える見解を表明。1917年にドゥースブルフ(1883−1931)とモンドリアンが中心となってレイデンで刊行した『デ・ステイル』誌が運動の中核になった。1925年にモンドリアンは『デ・スティル』から離れるが、バウハウス、構成主義、ダダとも交流し、モホリ・ナジらが創刊した『i10』が両者の橋渡し役をはたした。絵画、彫刻、デザイン、建築といった幅広い分野に渡って影響を与え、20世紀の抽象芸術運動として大きな役割をはたした。 |
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