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あだむという゛ アダムとイヴ
コロンビアで生まれたフェルナンド・ボテロは、南アメリカを代表する作家であるとともに、ニューヨークやヨーロッパ各地で活発な制作活動を続けている。「やせているものを美しいと感じさせることは、西欧的かつ近代的である」とは、あるラテンアメリカ人の言葉だが、ボテロの作品は、その「西欧的」で一般的な美意識に抵抗するかのように、描くものをすべて豊満な姿に変えてしまう。老いも若きも、権力者も庶民も、男も女も、平等にそうなのである。それは、キリスト教の聖母やこの「アダムとイブ」のような宗教的題材であっても例外ではない。彫刻で表現されたこの「アダムとイブ」は、彼の絵画と同じように丸々と太ってユーモラスであり、またどっしりとした安定感を感じさせる。南アメリカの人々の、血色のよい豊満さを美とする土着の美意識で、身近なキリスト教の題材をとらえ直したのが、この「アダムとイブ」と言えるだろう。これはその一方のアダムを表わしている。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年06月28日掲載)
カテゴリー:作品
靉嘔とは?【 作家名 】 1931年茨城県に生まれる。本名は飯島孝雄。1954年東京教育大学芸術学科を卒業。在学中から油彩の作品を発表し、1955年に初個展。この頃からエッチング、リトグラフの版画作品を集中的に制作する。1958年ニューヨークに渡り、62年同地で初めての個展を開き、以後虹のスペクトル色彩を駆使した作品を発表し始める。1965年からシルクスクリーンを手掛け、翌年のベネチア・ビエンナーレ展では「虹の画家」として世界的な名声を得た。国内外で精力的に個展を開く他、1970年の第7回東京国際版画ビエンナーレ展、71年の第11回サンパウロ・ビエンナーレ展、72年の第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ展等、世界各地の国際展で相次いで各賞を受賞。自由な実験精神と、鋭い文明批評とを背景に、環境芸術やハプニングなども含めた幅広い分野で、あらゆる事物や人間像に虹のスペクトルをかける独自の世界を展開している。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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