ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


高崎剛



高島北海



高田博厚



タカタ株式会社



高橋秀



高橋由一



高畑郁子



高羽敏



高畠達四郎



高松次郎



篁牛人



高村光雲



高村光太郎



高山辰雄







武井直也



武石弘三郎



竹内浩一



竹内栖鳳



竹内久一


<前 (2/21ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


かたうでをあげてすわるおんな

片腕をあげて座る女

作家名:アンリ・ローランス
制作年:1930年
技 法:テラコッタ
装飾的な彫刻をつくって生計をたてていたローランスが、ロダンからの影響を抜け出し、当時の最先端だったキュビスム運動に参加したのは1911年である。ブラックピカソらと親交を持ちながら、キュビスムを彫刻へと適用していった。具象的な形を分解して得られる線や面によって構成された作品や、コラージュの立体化を試み、彩色彫刻にも独創性を見せている。しかし1920年代の後半から、彼は人間の自然で有機的な姿を追求し始めた。この作品は、その初期のものである。直線を基調にし、面によるキュビスム的な構成のなごりをとどめている。やや堅さは残るものの、腰をのばし、彼方を眺めやるようなそのポーズは、のっぺらぼうに近いその顔に、やさしい女性の表情をよびおこしている。土を焼いたテラコッタの暖かい肌合いと、しっかりしたヴォリュームは、装飾性をつきぬけて、神聖な象徴へと昇華するかのようである。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年02月21日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

写実主義とは?【 美術用語 】

客観的現実を尊重して、それをあるがままに描写しようとする芸術制作の態度や方法を指す。描写する対象を様式化、歪曲化(デフォルマシヨン)、抽象化、理想化することなく、対象の特徴を正確に再現しようとする。しかし客観的現実の本質的な特徴を捉えようとする志向は、外面的な細部描写を排除して理想化が入り込む余地を残しており、実際にはかなり幅の広い表現方法が含まれる。狭義には1840年代に、クールベ、ジャン・フランソワ・ミレードーミエらによって興され、50年代に頂点に達したフランスの美術運動を指す。これは、近代市民社会の成立を背景として表われ、新古典主義ロマン主義のように歴史やアレゴリーを主題とせず、クールベが庶民の生活や労働を描いたように、美醜を問わず真の姿を表現しようとするものであった。その後のリアリズムを名のる主な運動としては、ソビエト連邦など社会主義国で展開した社会主義リアリズムや、1960年代から70年代にかけて欧米に現われたスーパーリアリズムなどがある。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

写実主義

キーワードを含む記事
20件見つかりました。

  印象主義

  雄鶏

  アンリ=エドモン・クロス

  ギュスターヴ・クールベ

  自然主義

  島村俊明

  写実主義

  三味線奏者

  象徴主義

  ジ・エイト

  ゼリー・クールベの肖像

  アンドレ・ドラン

  長沼守敬

  林重義

  バルビゾン派

  チャールズ・W.バートレット

  前田寛治

  モンマルトルのノルヴァン通り

  浴女

  リアリズム


<前   次>

徳島県立近代美術館2006