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かくばったかたのいきもの 角ばった肩の生きもの
針金による彫刻を作っていたコールダーは、1930年にモンドリアンの仕事場を訪ねた。垂直と水平の線によって空間の基本的な構造を表現しようとしていたモンドリアンに、コールダーは刺激される。空間そのものの表現、という考え方は、「動き」に興味を持つ彼を、「動き」そのものの表現へと向かわせた。バランスをとってぶらさげられた様々な形が風の力でゆらゆらと動く、「モビール」を創始した彼は、その一方で静止した彫刻も制作した。後者は前者に対して「スタビール」と呼ばれ、この作品もそのうちの一つである。床がめくれて、ふわりと起き上がってきたように見えるこの作品には、それ自体が動く「モビール」とは違い「動き」が内在している。不安定な様子で立つこの生き物は、微笑みながら揺らいでいる。その三本足には、内在する動きが現実化されているのだろうか。遊びの要素のある、楽しい作品である。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年04月04日掲載)
カテゴリー:作品
シャガールとは?【 作家名 】 1887年ロシアに生まれる。1985年没する。ユダヤ人であるが後にフランス国籍を得る。バクストの美術学校で学んだのち、1910年パリに出る。この頃から故郷の風物を好んでとり入れる。1914年ロシアに戻り、革命後は一時期美術行政にも関わるが、22年に再びパリへ戻る。1933年にバーゼル美術館、46年にはニューヨーク近代美術館、47年にはパリ国立近代美術館で回顧展が開かれた。第2次世界大戦中は渡米するが、1947年にはフランスに戻る。1950年にはチューリッヒ美術館、63年には東京と京都で、また67年には生誕60年を記念してチューリッヒとケルンで、それぞれ回顧展が開かれた。あざやかな青や赤や黄色を用いて描かれた、花々や動物、抱擁する恋人達は、重力をこえて空を飛んでいる。スペイン内乱やユダヤ人虐殺、2つの大戦を経た彼は、永遠の愛の神話を生み出そうとしたのであろうか。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども手がけており、今世紀を代表する画家の1人として評価されている。ニースにシャガール美術館がある。 |
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