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てんしのうつわII 天使の器 II
ゴームリーは、20世紀美術の流れの中で重要な位置を占める現代イギリス彫刻界を代表する作家である。ゴームリーは、一貫して、意識や記憶、魂などを含んだ自分自身の身体を出発点として、空間や存在、時などに対する問いかけを行う作品を、鉛、コンクリート、鉄など様々な素材を用いて制作し続けている。 この作品は、人間の意識(内的世界)と身体(外形)の関係をテーマとしたもので、鉛による人体像の代表作のひとつである。98年にはこの作品を元とする高さ約20メートルの巨大な屋外作品が北イングランドに設置されている。
カテゴリー:作品
遠近法とは?【 美術用語 】 三次元の空間を平面上に、立体感、奥行きを伴って表現するための技法。1436年、アルベルティの『絵画論』において、「絵画は眼を頂点とする三角錐の一断面にほかならない」と、科学の裏付けに基づいて初めて理論的に示された。現実に目の前にある対象物は、われわれの目から遠く離れてゆくに従って、小さく見えるようになる。つまり画面上の消失点(バニシング・ポイント)に向かって幾何学的に短縮され、画面上に示される。これは線遠近法とよばれるものである。これに対して、大気の影響によって、対象のもつ色が変化して見え、その輪郭や明度が不明瞭になることに基づいて遠近感をあらわす色遠近法といわれるものもある。また、線遠近法は透視図法ともいわれることがあり、たとえばレオナルドの「最後の晩餐」は、消失点を効果的に用いた遠近法の一例である。 |
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