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シェイクスピア方程式 尺には尺を



Shape



シェレ



シェーファー



塩川文麟



潮の間に



鹿狩りをするルイ14世



詩畫集 蟻のいる顔



「四季」



四季山水



四季山水図



四季の商人−版画集『パリのいくつかの側面』より



四季花籠図



鴫剛



シケイロス



四国の大地II



四国の天と地の間I



四国の天と地の間II



獅子図



獅子図


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おいでぃぷすとすふぃんくす(あんぐるによる)

オイディプスとスフィンクス(アングルによる)


作家名:フランシス・ベーコン
制作年:1983年
技 法:リトグラフ 紙
画面左手に描かれた半人半獣の生き物は、通りかかる旅人に謎をかけ、解けなければ殺してしまうスフィンクスである。傷ついた片足を台にのせているのは、今まさに問いに答えようとしているオイディプス。「朝は四本足、昼は二本足、夕べは三本足のものは何か。」「それは人間である。」スフィンクスもオイディプスも表情は崩れ、のっぺらぼうに近い。力の入ったオイディプスの姿にも、どこか安定を欠いた不気味さが漂っている。画面上部で矢印によって指示される血まみれの物体は、二人の問答から立ち去りがたいかのように浮かんでいる。イギリス生まれのベーコンは、神秘的で象徴的な作風で具象絵画に新しい広がりを与えた。題名によれば、この作品は新古典主義の巨匠アングル(1780−1867)の作品に基づいている。しかし、オイディプスにまつわる父親殺しや近親相姦、盲目といった観念にとりつかれた作家の姿を暗示してもいる。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年08月08日掲載)


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徳島県立近代美術館2006