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おいでぃぷすとすふぃんくす(あんぐるによる) オイディプスとスフィンクス(アングルによる)
画面左手に描かれた半人半獣の生き物は、通りかかる旅人に謎をかけ、解けなければ殺してしまうスフィンクスである。傷ついた片足を台にのせているのは、今まさに問いに答えようとしているオイディプス。「朝は四本足、昼は二本足、夕べは三本足のものは何か。」「それは人間である。」スフィンクスもオイディプスも表情は崩れ、のっぺらぼうに近い。力の入ったオイディプスの姿にも、どこか安定を欠いた不気味さが漂っている。画面上部で矢印によって指示される血まみれの物体は、二人の問答から立ち去りがたいかのように浮かんでいる。イギリス生まれのベーコンは、神秘的で象徴的な作風で具象絵画に新しい広がりを与えた。題名によれば、この作品は新古典主義の巨匠アングル(1780−1867)の作品に基づいている。しかし、オイディプスにまつわる父親殺しや近親相姦、盲目といった観念にとりつかれた作家の姿を暗示してもいる。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年08月08日掲載)
カテゴリー:作品
野獣派とは?【 美術用語 】 野獣派。20世紀初頭のフランスの絵画運動で、絵画における純粋な色彩の高揚を目指した。理論的な運動というよりは交友関係の中から自然発生的に生まれ、代表的な画家としてはマティス、ルオー、ドラン、ヴラマンク、デュフィ、ヴァン・ドンゲンなどがあげられる。1905年、この画家たちがサロン・ドートンヌの一室を強い原色と奔放な筆触の作品で飾ったのを批評家ルイ・ヴォークセルが『ジル・ブラス』紙上に「野獣(フォーヴ)の檻」と揶揄したのが名称の起りとされる。この画家たちはアカデミーの公式芸術と当時まだ行なわれていた印象主義に反発し、主観的な感覚を表現するために自然の秩序をこえて自由に色彩を用い、色彩のオーケストレーション(交響)によって色彩を統一しようとした。フォーヴィズムはファン・ゴッホの流れをくむ表現主義的傾向と、ゴーガンにつながる造型的、装飾的意図を内在する。1908年から09年頃自然に解消した。 |
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