ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


版画集〈壁〉5. 壁の前のダンス



版画集〈壁〉6. 口ひげを生やした人のいる壁



版画集〈壁〉7. 人間と壁



版画集〈壁〉8. 壁の前で用を足す人たち



版画集〈壁〉9. 壁と旅人たち



版画集〈壁〉10. 壁の前で用を足す犬



版画集〈壁〉11. 壁と横たわる人



版画集〈壁〉12. 壁と告示



版画集〈壁〉13. はげ落ちた壁



版画集〈詩畫集 蟻のいる顔〉3. ピケの残像



版画集〈博物誌〉25.夫婦のダイヤモンド



版画集〈マルドロールの歌〉4



版画集〈マルドロールの歌〉5



版画集〈マルドロールの歌〉18



版画集〈モニュメント・タバコ〉I



版画集〈リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…〉17. 愛にみちた多くの夜の回想



〈版画集〉1



〈版画集〉2



〈版画集〉3



〈版画集〉4


<前 (6/34ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


はんがしゅう<7てんぐみもくはんがしゅうせんそう>7みんしゅう

版画集〈7点組木版画集 戦争〉7. 民衆


作家名:ケーテ・コルヴィッツ
制作年:1922-23年
技 法:木版 紙
ケーテ・コルヴィッツは、医師である夫とドイツの労働者街に住み、この作品に見られるように戦争の悲劇を告発する作品や働く人々の現実を見つめたヒューマニズムあふれる作品を生み出した。版画集「戦争」には、志願兵たちや子供を亡くした両親の悲しみ、夫を奪われて寡婦となった妻たちの姿が描かれている。そして、連作の最後にあたるこの「民衆」では、愛するものを奪われて、残された子供を守るようにして立つ母親の、悲しみと怒りが混じり合ったどうしようもない感情を秘めながらも、悲しみを乗り越え現実に立ち向かう姿を表現している。彼女を、このような戦争のテーマに駆りたてたのは、第一次世界大戦で息子を失ったことがあげられる。そこには、亡くした息子に対する母親としての思慕と追憶の切ないほどの感情と、同じ悲しみを分けあった母親たちに対する深い共感の気持ちがこめられている。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年08月23日掲載)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006