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らんどまーく ランドマーク
抽象表現主義も盛りを過ぎた1959年、アメリカ人ラウシェンバーグは「モノグラム」という大きな作品を発表した。それは、ボロ布や廃物を貼りつけたパネル上に山羊の剥製と古タイヤを置き彩色したものである。描かれた現実と日常的な現実が組み合わされるとき、その作品の現実は多彩な様相を見せる。そして、彼の作品においては、日常的事物が圧倒的な存在感を獲得しているように思える。画家の個性的な自我が構成するこわれやすい世界よりも、避け難く存在する日常的な現実の強烈さを彼は尊重するのである。この作品は疾走する馬や駅のホーム、男の顔、等の写真が合成されてできている。その配置は、作品としての統一よりも、現在の事実を強調するかのように乱雑である。その画面には、常に動き続けようとする、ラウシェンバーグの生き様と、荒っぽいがみずみずしい彼の感性が反映しているのである。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年08月23日掲載)
カテゴリー:作品
ノルデとは?【 作家名 】 1867年ドイツ北部シュレスヴィヒのノルデに生まれる。本名エミール・ハンセン。ドイツ表現主義のグループ「ブリュッケ」に参加。強烈な色彩と形の歪曲で独自の作風を確立する。原始美術の影響も強く、なまなましい人体表現に特徴がある。水彩画、版画にも傑作が多い。ヴァンパイアは吸血鬼の意味。 |
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