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南国



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作家名:ロバート・ラウシェンバーグ
制作年:1968年
技 法:リトグラフ 紙
抽象表現主義も盛りを過ぎた1959年、アメリカ人ラウシェンバーグは「モノグラム」という大きな作品を発表した。それは、ボロ布や廃物を貼りつけたパネル上に山羊の剥製と古タイヤを置き彩色したものである。描かれた現実と日常的な現実が組み合わされるとき、その作品の現実は多彩な様相を見せる。そして、彼の作品においては、日常的事物が圧倒的な存在感を獲得しているように思える。画家の個性的な自我が構成するこわれやすい世界よりも、避け難く存在する日常的な現実の強烈さを彼は尊重するのである。この作品は疾走する馬や駅のホーム、男の顔、等の写真が合成されてできている。その配置は、作品としての統一よりも、現在の事実を強調するかのように乱雑である。その画面には、常に動き続けようとする、ラウシェンバーグの生き様と、荒っぽいがみずみずしい彼の感性が反映しているのである。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年08月23日掲載)


カテゴリー:作品
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藤田嗣治とは?【 作家名 】

1886年東京都に生まれる。1968年没する。(スイス、チューリヒ)。1910年東京美術学校西洋画科を卒業する。1913年フランスに渡り、ピカソモディリアーニらと交友する。乳白色のなめらかな絵膚に線描する独自の画風を創り出し、1919年サロン・ドトンヌの会員、2年後に審査員に推挙されるなど、一躍エコール・ド・パリの寵児となる。1929年一時帰国したあと、1930年から33年にかけてパリを足場に中南米各地で制作、39年から40年にかけて再度フランスに渡る。その間1934年二科会会員、41年帝国芸術院会員となり、43年朝日文化賞を受賞する。戦後は1949年アメリカを経てフランスに渡り、55年フランスに帰化、57年レジオン・ドヌール勲章を受賞、59年ベルギー王立アカデミー会員となる。1959年カトリックの洗礼をうけてレオナルド・フジタと改名、晩年はフランスのノートル=ダム・ド・ラ・ペ礼拝堂の設計、壁画制作に没頭する。(「ピカソと日本」図録 1990年)

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