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はんがしゅう<せきはんがしゅうてんよりせんより>5せんより1![]() 版画集〈石版画集 点より 線より〉5. 線より1 ![]()
韓国で生まれた季禹煥は、1950年代半ばに来日し、以後日本を創作の場にして活躍している。一見すれば、彼の作品の多くは、キャンバスに線を並べ、点を打ったものに過ぎないと思えるかも知れない。しかし、書道や水墨画の伝統を持つ私たちにとって、かすれや、しみを伴い、筆勢に様々な表情を持つ線や点の表現は、なじみ深く感じられるのではないだろうか。この石版画でも、しみや線の重なりから、豊かな表情を読みとることができるはずである。しかも彼は、作品の理解に解答を出すことを求めず、これを見た人の、作品との「出合い」と幅のある感じ方を大切にしようとしているのである。季は、一部の現代美術が、あまりにも概念的であったり、生身の人間の感情や観念からかけ離れている状況に批判を加え、東洋の伝統に注目しながら、より現代にふさわしい美術を求めて独自の表現を追求している。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年09月13日掲載)
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カテゴリー:作品
![]() ![]() ![]() ピカソとは?【 作家名 】 ![]() 1881年スペインに生まれる。1973年没する。幼少時から卓越したデッサン力を示し、ダ・グァルダとバルセロナの美術学校でアカデミックな技法を学ぶ。1900年から04年までパリとバルセロナの間を往復し、04年からはパリの長屋、洗濯船(バトー・ラヴォワール)に住んでエコール・ド・パリの作家達と交わる。1902年頃から抒情的な青の時代に入り、続いてバラ色の時代を経て、07年に〈アヴィニヨンの娘たち〉を制作、ブラックとも出会う。キュビスムの幕開きであった。1918年頃から新古典主義的傾向に変わり、25年頃からはシュルレアリスムをとり入れる。1933年には雑誌『ミノトール』創刊に参加、37年にはスペインのフランコ政権に抗議して〈ゲルニカ〉を制作した。戦後は〈画家とモデル〉のシリーズや過去の巨匠に題材をとった作品も作り、また日記のように毎日大量の版画を制作した。彫刻、セラミック、舞台装飾、ポスターなどの分野にも手をひろげた。20世紀美術の最高峰の1人といえるだろう。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) ![]() ![]() ![]() |
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