ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


丸山晩霞



円山四条派



マレーヴィッチ



マンシオン



マンドリンを弾くジプシー女(歌手クリスティーナ・ニルソン)



マンドリンを持つピエロ



「マン・レイ 売れないものたち」展 アルフォンス・シャーヴ画廊



マン・レイ ジュリエット マルセル・ゼルビブ カフェ・ドゥマゴにて



『マン・レイ』 ジョルジュ・リブモン−デセーニュ著



マン・レイ(手・光線)



「マン・レイ」展 ハノーヴァー画廊



「マン・レイ」展 メイヤー画廊



「マン・レイ」展 リーヴ・ドロワット(右岸)画廊



「マン・レイ 発明家・画家・詩人」展 文化センター ニューヨーク



「マン・レイ 非・抽象」展 エトワール・セレ画廊



「マン・レイ 目立たずにつづけるべきこと」展 ビル・コプリー画廊



『マン・レイ写真集 1920-1934 パリ』 ジェームズ・スロール・ソビー編



マン・レイと彼のエマク・バキア ソラリゼーション



「マン・レイの絵と島々のオブジェ」展 シュルレアリスム画廊



「マン・レイの写真作品」展 国立図書館


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れーがんとかく(A)

レーガンと郭(A)


作家名:郭徳俊(クウァク・ドゥク=ジュン)
制作年:1981年
技 法:シルクスクリーン 紙
現代美術では、写真を積極的に使った作品がしばしばつくられている。むろん、写真の用い方は作家によってさまざまだが、その中に、写真の現実的な像を使いながら、その像の持つ意味を虚構に変える、いささか複雑な表現をする作家がいる。日本を中心に、国際的な活躍をする郭徳俊である。写真孔版の技法で刷られたこの作品は、アメリカ大統領レーガンの顔写真の下半分を鏡で隠し、そこに作家自身の顔を写すことで、大統領と作家の顔を一つの顔に仕立てている。「世界の顔」とも言える大統領の顔を、半分、自分の顔と置き換えるトリックは、なかなかユーモラスである。しかし、それと同時に、大統領が象徴する現実の世界や「タイム」誌が表すマスメディアの重々しい意味が奪われ、空虚なものに変えられている。そこでは、現実社会の虚構性が告発される。郭は、写真の持つ多くの意味をはぎ取り、視る者を自己の世界に引き込んでいく。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年08月23日掲載)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006