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ショドワンの家



初年兵哀歌(歩哨)



ショーンツァイト



白井雨山



白井晟一



白樺派



白髪一雄



白滝幾之助



「白雪姫と七人の小人」に関する草稿



知られざる傑作



シラー



〈シリー・リリーズ[馬鹿げた百合たち]1995〉



シルクスクリーン



シルクスクリーンNo.82



シルバークロス乳母車



白い教会



白い日



「白地に黒」



「新−観念論」



新印象主義


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はんがしゅう<だふにすとくろえ>42けっこん

版画集〈ダフニスとクロエ〉42.結婚


作家名:マルク・シャガール
制作年:1957-60年
技 法:リトグラフ 紙
古代ギリシャの詩人ロンゴスの物語に挿絵をつける依頼がテリアードからあったのは一九四九年のこと。ためらったシャガールが引き受けることにしたのは一九五二年。以来、二度のギリシャ取材と大量のデッサンを積み重ねて原画ができたのが一九五六年。ムルロ工房でのリトグラフの刷り作業には十八から二十色もの色数を使い何度も修正を繰り返したという。企画から数えて約十二年を費やして出版されたのがこの〈ダフニスとクロエ〉である。二人の捨て子ダフニスとクロエの出会いから結婚までの愛の物語は、春に始まり秋に終わる。生命の誕生から成熟までを暗示するこの美しい物語を、シャガールは互いに薄く重なり合ったリトグラフならではの柔らかく繊細な画面で彩っていく。挿絵本の王道を行く傑作。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006