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はんがしゅう<どりあん・ぐれいのしょうぞう>01にじいろのすかーふのどりあんぐれい 版画集〈ドリアン・グレイの肖像〉1. 虹色のスカーフをつけたドリアン・グレイ
オスカー・ワイルド原作の『ドリアン・グレイの肖像』の舞台用の脚本である。せりふの部分はタイプラターで打たれ、そこにダイン自筆の書き込みが記入されている。それらと、舞台衣装などのスケッチや版画が合わせて綴じられている。版画は十二点入っており、そのうち六点が別刷りで付いている。演劇というのは文学、音楽、舞踏、美術という要素が込められた一種の総合芸術でもある。ジム・ダインは、それを本という形式を用いて、さらに集約して作品化した。アーティスツ・ブックスの出版を得意とするロンドンのペテルブルグ社より出されている。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ヌーヴォー・レアリスムとは?【 美術用語 】 第二次世界大戦後の、前衛美術の動向の一つをいう。1960年にミラノにおいて、最初の展覧会を開いた際に、批評家のピエール・レスタニーが名付けた「ヌーヴォー・レアリスム」が宣言された。イヴ・クラインを中心に集まった作家たちは、レスタニー、アルマンなどで、「ヌーヴォー・レアリスト」を名乗った。これは、現代社会を新しく創り出された自然とみなし、「新しい現実主義」の美術を示そうというもので、ヨーロッパのネオ・ダダ的な傾向から派生したものと考えられる。例えば、工場廃棄物の単なる寄せ集めや、作家の創作の跡がうかがえぬものを、ただ提示するというだけのものもある。 |
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