ピカソは、版画にも旺盛に取り組んでおり、その制作点数は、生涯に約2,000点にも及んでいる。この作品は、三美神をテーマにして、
新古典主義的な傾向が全面的に現れた気品あふれる名品である。最終の刷りと、そこに至るまでの第一刷、第二刷を合わせた3点がセットになっており、いずれもが
ピカソ自身による刷りである。従って、
ピカソの制作の過程を伺い知ることのできる、非常に希少価値の高いものでもある。

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ジャン・メッツァンジェとは?【 作家名 】

1883年フランスのナントに生まれる。1956年没する。1907年の
セザンヌ大回顧展で新しい造形に目覚め、11年には
ピカソ、
ブラックらのキュビスム運動に参加する。1912年には
レジェ、ジャック・ヴィヨンらと共にキュビスムの
抽象化を推進するグループ「セクシオン・ドール(黄金分割)」を結成する。また、
グレーズとの共著『キュビスムについて』を執筆し、キュビスムの理論的指導者となる。20世紀美術を先導した
抽象、キュビスムを考える上で不可欠の重要作家である。

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