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むだい No.1074(P14) 無題
ポロックは、床に拡げた巨大なカンヴァス上で、身体を一杯に使って、棒や筆の先から絵具や塗料をまき散らす、ドリッピングという方法で制作したアメリカの画家である。大酒飲みだったポロックは、1956年、44才の時に自動車事故で亡くなり、派手でエネルギーあふれる作品を残して、第二次世界大戦後のアメリカの伝説となった。この作品は、彼がドリッピングを始める数年前の版画である。現実の物の形の痕跡を残さない、のちの巨大な作品とは違い、この作品は、例えば人間が向い合い、ダンスでもしているかのような印象を与える。画面では、今、まさにイメージがゆれ動きながらたちのぼっている。このような作品を見ていると、物のイメージが破壊されながらも、再び、新たに生成していく様が感じられる。さらにまた、小さな画面にポロックが託した個人的な感情まで、垣間見ることができるようで、楽しい。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年08月02日掲載)
カテゴリー:作品
コローとは?【 作家名 】 パリに生まれ、はじめ家業の反物業を手伝っていたが、20歳過ぎから本格的に絵の修行を始める。出発は遅かったが風景を中心に活動し頭角を表す。理想の自然を求めてイタリアをはじめ各地を旅し、やわらかな色丁の作風を確立する一方で、印象派を思わせる明確な造形性をもった作品も制作し、後の印象派の画家からは巨匠と見なさなされた。また、人物画にも力量を発揮っした。 |
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