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悪の泉−『エスタンプ・オリジナル』誌第6号より



『悪の華』のために版刻された14図



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まるどろーるのうた

マルドロールの歌

作家名:サルバドール・ダリ
制作年:1974年刊
技 法:エッチングドライポイント 紙(51点)
シュルレアリストたちの霊感源といわれた、十九世紀末の謎の詩人ロートレアモン。その詩「マルドロールの歌」の挿絵本を企画したのは出版者のアルベール・スキラ。ミレーの〈晩鐘〉にエロスを感じるようなダリならではの、潜在意識に根差したグロテスクで奇妙な挿絵である。詩句とは直接関係のない画面の連続であるが、唯一内容に促した画面がある(16−1)。「彼は十七歳と四ヶ月だ!(中略)そしてなによりも、ミシンと洋傘の手術台のうえの不意の出逢いのように美しい」(第六の歌より 栗田勇 訳)この作品には様々なヴァリエーションがある。大きくは一九三四年刊行のものと一九七四年刊行のものに分かれ、さらには版画のみのセットがあったり、気まぐれにサインを入れたものがある。また、元の「版」に新しく手を入れて刷ったものが追加されているものもある。ダリらしい仕業である。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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タピスリーとは?【 美術用語 】

フランス語でタピスリー、英語でタペストリーと読む綴織壁掛(つづれおりかべかけ)のこと。製織方式は平織(ひらおり)の文様織。ふつう竪機(たてばた、経糸を垂直に張って織る機)を用い、経糸(たていと)に麻糸、緯糸(よこいと)に太い毛の染め糸(また絹や金銀糸なども)を用いる。緯糸を適当な長さに通して絵柄を織り出し、自由に絵画的主題を表現する。すでに古代エジプト時代から知られ、古代ローマやコプト、ペルシアなど東方諸国で制作された。西欧では、13〜14世紀にモニュメンタルな建築装飾として登場し、聖堂や城館の壁面や柱間を飾った。制作地は、フランドルから北フランスにかけてで、アラス、パリ、ブリュッセル、トゥルネ、ヴァランシエンヌ、ドゥエー、リールなどが名高い。代表作には、ニコラ・バターユ作「アンジェの黙示録」や「一角獣をともなった貴婦人」(パリ、クリュニー美術館)などがある。14〜15世紀が全盛時代で、16世紀からは次第に絵画化する。17〜18世紀には、フランス王立ゴブラン製作所が中心となって多くの作品が作られた。

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