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SMS S.M.S.
クリストほか、ウィリアム・コープリー編。一九六八年にウィリアム・コープリーが中心となってニューヨークで発行された。S.M.SとはShit Must Stopの略。「糞はとまらなければならない」とでも訳すのか。当時のアートシーンへの反発が求心力となっている。多く作家たちの様々なオブジェがセットにされたものを一冊として、それぞれ希望者に郵送されることで成立する一種のメール・アート。外箱は小包のケースのようである。全部で六巻からなるが、テーマは特に決まっておらず、解説などはいっさいない。マン・レイ、リクテンスタイン、コスース、ジョン・ケージ、クリスト等々、やや傾向の異なる作家が同居している。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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抽象とは?【 美術用語 】 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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