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かのじょのどくしんしゃたちによってはだかにされたはなよめ,さえも(ぐりーん・ぼっくす) 彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(グリーン・ボックス)
デュシャンの代表作〈大ガラス(彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも)〉のための構想メモや作品の写真を、紙質まで厳密に複製して収めたボックス。これらのメモによって考察されて制作された〈大ガラス〉は、結局未完成に終わる。が、レディ・メイド(既製品)を作品として提出したデュシャンをもってすれば、未完成の〈大ガラス〉よりも、むしろその構想がつづられたこれらのメモ類こそ「作品」と呼べるのではないだろうか。さて、はたしてこれは本なのか。例えば、これらがバラバラに複製印刷されたメモ類の集まりではなく、冊子体の書物に印刷されていたら、そんな疑問は出ないだろう。これは、冊子体という常識を覆した「本」であり、同時にデュシャンだからこそなし得た概念としての「作品」であり、また、物質性を伴ったオブジェでもあるのだ。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ジャクスン・ポロックとは?【 作家名 】 1912年アメリカに生まれる。1956年没する。1930年に西部からニューヨークのアート・スチューデント・リーグに入学、トーマス・ベントンに学ぶ。1930年代から40年代の初めにかけてはメキシコの壁画運動やピカソの〈ゲルニカ〉、ミロなどに触発され、激しくうごめく生き物のイメージを描く。また、アルコール中毒の精神分析治療を受けた彼は、シュールレアリスムにも興味を引かれる。1946、47年頃から床にひろげたキャンバスに棒などから絵具をしたたらせてオールオーヴァーに描く、ドリップペインティングを始める。時には巨大なキャンバス上で、身体全体を使って描く行為それ自体がイメージをしぼり出していくのである。1956年夏、44才の時に、ニューヨーク近代美術館での回顧展を前にして自動車事故で死亡、戦後アメリカ美術の伝説となった。デ・クーニングと共に、抽象表現主義の代表者として評価は高い。 |
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