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あんとなんあるとーのしょうぞう アントナン・アルトーの肖像
オットー・ハーンの著作『アントナン・アルトーの肖像』をフォンタナが装丁・デザインしたもの。アレシンスキーの〈奥底の青〉と同じソレイユ・ノアールが出版した、一連のアーティスツ・ブックスの一点。これもまた、はっきりとしたオブジェとしての制作意図を持っている。楕円形のケースには穴があけられており、中にも穴が空いたり、切り込みの入った楕円形の薄い円盤が入っている。ケースの色は三色あり、シクラメン色(紫がかったピンク)、青リンゴ色、オレンジの三色。ここに出品するのはシクラメン色のもの。円盤は金、銀、黄、シクラメン色の四色。楕円はフィンタナにとって神、宇宙を象徴する形であり、穴は二次元の平面を三次元に開くものであった。この作品において、その穴は、空間だけではなく劇作家アルトーの生きた時間を貫いて、さらに四次元へと向かう入り口ともなっている。この時代の思想に大きな影響力を持ったアルトーへの賛辞の造形化であり、同時にフォンタナの思想を体現している。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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銅版画とは?【 美術用語 】 版画技法。版材に銅板を用いる版画の総称。基本的に凹版画であり、彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。製版の方法によって、直刻法(直接法)と酸腐蝕法(間接法)に大別できる。直刻法は、彫刻刀などによって銅版に刻画し凹部をつくるもので、用いる彫刻刀の種類と刻画の方法によって、エングレーヴィング,ドライポイント,メゾチントなどの技法に区別できる。一方酸腐蝕法は、防蝕剤によって版面に腐蝕される部分とされない部分を作った上で、酸による腐刻を行い凹部をつくるもので、防蝕剤の使い方の様々で、エッチング,アクアチントなどの技法に区別できる。これら様々な銅版画の技法は、同じ銅板を用いた凹版画でありながらもそれぞれ独特の表現効果をもっている。また同一版の上で複数の技法を併用し、一気に刷り上げることも可能である。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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