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あんとなんあるとーのしょうぞう アントナン・アルトーの肖像
オットー・ハーンの著作『アントナン・アルトーの肖像』をフォンタナが装丁・デザインしたもの。アレシンスキーの〈奥底の青〉と同じソレイユ・ノアールが出版した、一連のアーティスツ・ブックスの一点。これもまた、はっきりとしたオブジェとしての制作意図を持っている。楕円形のケースには穴があけられており、中にも穴が空いたり、切り込みの入った楕円形の薄い円盤が入っている。ケースの色は三色あり、シクラメン色(紫がかったピンク)、青リンゴ色、オレンジの三色。ここに出品するのはシクラメン色のもの。円盤は金、銀、黄、シクラメン色の四色。楕円はフィンタナにとって神、宇宙を象徴する形であり、穴は二次元の平面を三次元に開くものであった。この作品において、その穴は、空間だけではなく劇作家アルトーの生きた時間を貫いて、さらに四次元へと向かう入り口ともなっている。この時代の思想に大きな影響力を持ったアルトーへの賛辞の造形化であり、同時にフォンタナの思想を体現している。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ゲルラッハとは?【 作家名 】 1872年、ベルリンで美術書専門の出版社を設立、その発行人になる。1874年、ウィーンに移住。1882年、ウィーンでゲルラッハ&シェンク書店を設立。アレゴリー(新シリーズ)、「ヴェル・サクルム」(第一年次)、「ディ・クヴェレ」、「ゲルラッハ・ユーゲントビューヒェライ」 などの出版により、ウィーン青年派様式の重要首唱者の一人になる。 |
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