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あんとなんあるとーのしょうぞう アントナン・アルトーの肖像
オットー・ハーンの著作『アントナン・アルトーの肖像』をフォンタナが装丁・デザインしたもの。アレシンスキーの〈奥底の青〉と同じソレイユ・ノアールが出版した、一連のアーティスツ・ブックスの一点。これもまた、はっきりとしたオブジェとしての制作意図を持っている。楕円形のケースには穴があけられており、中にも穴が空いたり、切り込みの入った楕円形の薄い円盤が入っている。ケースの色は三色あり、シクラメン色(紫がかったピンク)、青リンゴ色、オレンジの三色。ここに出品するのはシクラメン色のもの。円盤は金、銀、黄、シクラメン色の四色。楕円はフィンタナにとって神、宇宙を象徴する形であり、穴は二次元の平面を三次元に開くものであった。この作品において、その穴は、空間だけではなく劇作家アルトーの生きた時間を貫いて、さらに四次元へと向かう入り口ともなっている。この時代の思想に大きな影響力を持ったアルトーへの賛辞の造形化であり、同時にフォンタナの思想を体現している。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
フォトコラージュとは?【 美術用語 】 同一画面内に、異った二つ以上の映像を合成し、その効果によって異質なイメージの衝突を期待する手法。フォトコラージュはフォトモンタージュに先行し、ダダイストのリヒャルト・ヒュルゼンベックやラウール・ハウスマンらがキュビストたちのコラージュを発展させて開発した技法で1920〜30年代にかけて最も流行した。これは写真を切り抜いて、それを他の新聞の断片やデッサン等とともに、非論理的に貼りあわせるもの。この方法は、幻想や諷刺的な表現効果が得られ、政治宣伝、社会諷刺などダダイストたちの得意とするショック戦術のため好んで用いられた。フォトモンタージュは、合成写真ともいえるもので、二重ないしは多重露光によって撮影時に複数の影像を合成する場合と、引伸しの時点で、ネガを重ねて焼きつける手法とに大別される。この方法の代表的作家はジョン・ハートフィールドで、この手法により1930年代初頭にナチスを痛烈に諷刺した。また、これらの手法はマックス・エルンストによってシュルレアリスムにも用いられ、多く使用された。 |
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