作家名:
靉光
制作年:1929年
技 法:油彩 キャンバス
粘りけのある絵具を短い筆致で積み重ねた表現は、明瞭に
ゴッホへの関心をうかがわせる。この作品を指してはないが、
里見勝蔵は1928年の第3回1930年協会展出品作を
ゴッホ風と評し、
間部時雄は1930年の第7回白日会展の展評で「
靉光氏は以前
ゴッホ調であった」とする。この作品は、
靉光が
ゴッホに傾斜していた時期の唯一の作例といえるだろう。(「
靉光 揺れ動く時代の痕跡」図録 1994年)

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ドランとは?【 作家名 】

フランス、シャトゥーに生まれる。
アカデミー・カリエールや
アカデミー・ジュリアンで学ぶ。
マティスとは旧知の間柄。1900年
ヴラマンクと知り合い共同のアトリエで制作する。1905年夏の
マティスとの共同製作を経て、その秋、フォーヴィスムの名称がおこったさとれるサロン・ドトンヌに出品する。1907年
ピカソ、
ブラックらとの交流を通じて、キュビスムや黒人彫刻の影響を受ける。その後
セザンヌの作風に近づくが、1911年以降は
ルネサンスの影響を受ける。また、1920年ごろからは、
ドラクロワの
ロマン主義と
コロー、
クールベらの
写実主義を折衷した、
新古典主義風の独自の作風を確立する。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年)

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