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ふぁん・ろいえんかちょうずもしゃ ファン・ロイエン花鳥図模写
彼は、中国の宗、元、明、清の諸流派、狩野派、土佐派、琳派、あるいは円山四条派や北山寒巌とともに学んだ洋風画など、さまざまな表現を吸収している。文晁の八宗兼学である。このような諸派の折衷を認める姿勢が、東洋の伝統とは違う西洋画法を取り入れるうえで重要な要素となった。<花鳥図模写>は、オランダの作家ウィレム・ファン・ロイエン(Willem Van Royen 1654-1728)の模写である。原画は、将軍家御用品として発注されたもので、オランダから日本に舶載され、後に本所五百羅漢寺に寄贈された。文晁の西洋絵画摂取の姿勢をうかがうことができる作例である。同じ原画からの模写として、石川大浪、孟高による作品も残されている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
キュビズムとは?【 美術用語 】 1907年から08年頃ピカソとブラックによって始められた芸術運動。立体派と訳される。それまでの絵画の「視覚のリアリズム」に対して「概念のリアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳するとともに、絵画を一つの美的存在として結実させることを目的とした。セザンヌ的キュビズム、分析的キュビズム、総合的キュビズムの各段階に区分される。ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つと目される。ピカソの〈アヴィニョンの女たち〉がその最初の作品といわれるが、1908年にマチスがブラックの風景画を「キューブ(立体派)」の言葉をもって評したのが名称の起りとなる。代表的な作家としてピカソ、ブラックのほかに、レジェ、グリス、ヴィヨン、デュシャン、ドローネ、ピカビア、クプカなどの画家があげられる。ほかにアーキペンコ、アンリ・ローランスなどの彫刻家も参加している。 |
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