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せきちゅうばいおしどりず 雪中梅鴛鴦図
本図は、<十二か月花鳥図>の中の一点、十二月を表したものである。梅の木に雪がかぶり、流れる川のほとりに鴛鴦がいる。文政6年(1823)に制作された御物本をはじめとして、同工異曲の作例が残されているが、本図もそのひとつである。光琳に傾倒した抱一は、その様式を継承しただけでなく、俳諧趣味と関わることで、写生的でありながら、形態を単純化させた装飾的な表現をつくりだした。彼と琳派の表現は、明治期における日本美術院の作家などに大きな影響を与えている。例えば、本図に見られる、線を用いない土坡と水面との関係など、大観や春草の朦朧体との関わりを見いだすことができる。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
ドニとは?【 作家名 】 フランス、グランヴィルに生まれる。パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び、ボナール、ヴュイヤール、ランソン、セルジェらと交友する。ポンタヴェンでゴーギャンの影響を受けて結成された、ナビ派の第1回展(1891年)に参加する。セザンヌへの傾倒も強く、作品テーマに「セザンヌ礼讃」(1900年)や「セザンヌ訪問」(1906年)がある。イタリア、ドイツ、スペイン、モスクワ、アルジェリア、アメリカ、カナダと旅行し、特にイタリアでは信仰と美の合致を見出す。宗教画や装飾画も手がける。1920年には国立美術協会宗教芸術部の副部長となる。装飾的、象徴的画面構成に特色がある。また美術理論家としても重要である。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年) |
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