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せきちゅうばいおしどりず 雪中梅鴛鴦図
本図は、<十二か月花鳥図>の中の一点、十二月を表したものである。梅の木に雪がかぶり、流れる川のほとりに鴛鴦がいる。文政6年(1823)に制作された御物本をはじめとして、同工異曲の作例が残されているが、本図もそのひとつである。光琳に傾倒した抱一は、その様式を継承しただけでなく、俳諧趣味と関わることで、写生的でありながら、形態を単純化させた装飾的な表現をつくりだした。彼と琳派の表現は、明治期における日本美術院の作家などに大きな影響を与えている。例えば、本図に見られる、線を用いない土坡と水面との関係など、大観や春草の朦朧体との関わりを見いだすことができる。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
モレとは?【 作家名 】 1856年フランスに生まれる。1913年没する。兵役を経てパリのエコール・デ・ボザールで学ぶ。1880年サロンに出品するが、しだいに印象主義にひかれていく。1889年、ブルターニュ地方のポン・タヴァンでゴーギャンと出会う。色彩を面として使用し、象徴的に用いていくゴーギャンらの一派の一人と見なされるが、印象主義的な傾向も見られる。ブルターニュ地方を中心に穏やかな風景を描き続けた。 |
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