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あきくさしょうきんず 秋草小禽図
本図には、薔薇、女郎花、桔梗の赤、黄、紫の花が見られる。秋の花々である。細やかな線によって葉や花などの形を丹念に捉え、花々や小禽には、鮮やかな色彩が使われている。華やかな気配を含みながらも、繊細な自然描写である。応挙が確立した写生による表現を、「家法」として受け継ぎ、洗練させながら展開させている。写生表現の画系と家系が、画家個人の表現や資質との矛盾を内包しながら、近代に向かって受け継がれていくようすは、過渡期の性格を示しており、興味深い問題をはらんでいる。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
シルクスクリーンとは?【 美術用語 】 版画技法。孔版(版膜にあけられた孔をインキが通過して印刷される版形式)の中で最も多用されている。絹や合成繊維のスクリーンを枠に張り、絵柄以外の部分を何らかの方法で目止めし、インキが通らないようにする。スクリーン上にインキをのせ、スキージ(幅広いヘラ状のウレタン板)で圧力を加えながら平行にインキをひいていくと、網目を通してインキが紙に刷り込まれる。インキが厚く刷られ、明確な色彩表現のできる点が特徴である。様々な製版方法(目止めの仕方)があり、また技術的にも改良が進んでいる。大別してカッティング法(切り抜いた目止め用の膜をスクリーンに貼る)、ブロッキング法(描画剤でスクリーンに描いた上から目止め剤を掛け、描画部のみ洗い落とす)の2つがあるが、今日では写真製版(感光性の目止め剤を用いる)も多用されている。大量・高速印刷に適し、画像処理も自在で、曲面や立体への印刷も可能であることから、版画以外にも幅広い分野で活用されている製版・印刷技法である。 |
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