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あきくさしょうきんず 秋草小禽図
本図には、薔薇、女郎花、桔梗の赤、黄、紫の花が見られる。秋の花々である。細やかな線によって葉や花などの形を丹念に捉え、花々や小禽には、鮮やかな色彩が使われている。華やかな気配を含みながらも、繊細な自然描写である。応挙が確立した写生による表現を、「家法」として受け継ぎ、洗練させながら展開させている。写生表現の画系と家系が、画家個人の表現や資質との矛盾を内包しながら、近代に向かって受け継がれていくようすは、過渡期の性格を示しており、興味深い問題をはらんでいる。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
パフォーマンスとは?【 美術用語 】 広義には「実行」の意味であるが、美術の分野でパフォーマンスという場合には、絵画や彫刻などの作品によってではなく、美術家の身体そのものを用いて表現する行為を指す。1960年代に、美術家の非演劇的な行為による表現形式が生まれ、ハプニング、イヴェントなどと呼ばれたが、1970年代になってパフォーマンスという名称が広く用いられるようになった。歴史的には、未来派やダダの行った挑発的な行為もパフォーマンスに含める見方もあるが、狭くは1970年代以降の美術家による身体表現をいう。美術の情報的側面を純化するという意図からは、1960年代末に生まれたコンセプチュアル・アートと似た面を持っており、また、ヴィデオを用いることが多いことから、ヴィデオ・アートとも密接な関連をもっている。形式としては、肉体を物質として扱うもの、公衆との対話を重視するもの、儀式的な形式のもの、演劇的要素の濃厚なものといろいろなタイプがある。現代美術の一翼をになう新しい表現形式である。 |
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