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竹久夢二



武山まどか



多色による4つのマリリン



黄昏



佇む小妖魔



多田藍香



立葵



立木泉



立石春美



建畠覚造



建畠大夢



立山遠望



立脇泰山



田名網敬一



田中善之助



田中岑



田中稔之



田中昇



田中保



田中蘭谷


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 作家(1701)

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ちくりんさんすいず

竹林山水図

作家名:貫名海屋
制作年:1835年
技 法:絹本着色
これは、天保6年(1853)閏7月に、阿波富岡(現阿南市)の富豪、神原杜堂(聴雨)のために描かれたものである。この年、四国を経て長崎に向かう旅に出発し、故郷の風景を描いた画帳も残している(<山水画帳>静嘉堂文庫蔵)。その画帳から、富岡に立ち寄ったことがわかるが、本図は、その旅の途中に描き、杜堂に与えたものと考えられる。遠方の山にある滝の水が、竹林のなかにある書院のそばを通って流れていく動きを軸として、山水を構成している。一つひとつの形態を丹念に描いており、中国の山水画に倣い、実景を写して獲得した描写力が込められている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


カテゴリー:作品
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貫名海屋とは?【 作家名 】

阿波(現徳島県)徳島城下に、蜂須賀藩士で小笠原流礼式指南役をつとめた吉井直吉の次男として生まれる。名は直知あるいは苟、字は君茂、子善。号は海叟、海客、海仙など。晩年に菘翁と称した。貫名は、先祖の姓。広野山で空海などの書を研究し、大阪の懐徳堂に入門。文化8年(1811)頃には、京都に須静塾を開き儒者として身を立てた。和漢の書を学び、市河米庵(No.18)、巻菱湖とともに幕末を代表する書家となった。画は、はじめ母方の祖父で藩の絵師、矢野典博に狩野派を学ぶが、のちに長崎で日高鉄翁に南画を学ぶ。各地を歩いて風景を写生した。田能村竹田は、『師友画録』で、海屋の真景図を野呂介石や頼山陽の作品と並ぶほど高く評価している。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)

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