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いちかわべいあんぞう 市河米庵像
京都国立博物館蔵、重要文化財。本図には、書家で幕末の三筆に数えられた市河米庵が描かれている。米庵の還暦を祝い贈ったもので、図上は米庵の自題である。崋山の場合、西洋的な遠近表現を、中国絵画などの様式に流し込むだけでなく、自己が知る身近な風景や人物を率直に捉えた作品を描いている。<四州真景図>などの風景画や、いくつかの人物表現がそうである。この<市河米庵像>は、顔のみに濃淡で明暗をつけ、衣服は線描を写実的に展開している。従来の日本絵画の素材や技法のなかに西洋画法を取り込み、明暗表現と線による形態把握の二つの面から洗練を加えながら描きだしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
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