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いちかわべいあんぞう

市河米庵像

作家名:渡辺崋山
制作年:1837年
技 法:絹本着色
京都国立博物館蔵、重要文化財。本図には、書家で幕末の三筆に数えられた市河米庵が描かれている。米庵の還暦を祝い贈ったもので、図上は米庵の自題である。崋山の場合、西洋的な遠近表現を、中国絵画などの様式に流し込むだけでなく、自己が知る身近な風景や人物を率直に捉えた作品を描いている。<四州真景図>などの風景画や、いくつかの人物表現がそうである。この<市河米庵像>は、顔のみに濃淡で明暗をつけ、衣服は線描を写実的に展開している。従来の日本絵画の素材や技法のなかに西洋画法を取り込み、明暗表現と線による形態把握の二つの面から洗練を加えながら描きだしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


カテゴリー:作品
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渡辺崋山とは?【 作家名 】

江戸の三河田原藩邸に生まれる。名は定静。字は伯登、子安。幼名は源之助あるいは虎之助。通称を登という。華山と号するが、35歳以後崋山と称した。はじめ狩野派の白川芝山に、ついで谷文晁門下の金子金陵に師事。後に文晁の門に入った。初期は、沈南蘋の影響を受けたが、西洋画法を取り入れた写生表現の他、文晁を受け継ぐように古画を模写し、多様な流派の表現を試みて、自己の表現のなかに溶かし込んでいった。田原藩年寄、江戸留守居役などの藩務をこなしながら蘭学にも関心を強め、高野長英らと研究会「尚歯会」を組織。蛮社の獄で、著作が政事誹謗の罪に問われ、国元蟄居を命じられるうちに自刃した。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)

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