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ほとけたんじょう 仏誕生 作家名:浮田一??(いっけい) 日輪のなかに、天と地を指さす誕生仏を線描で表し、背景には、逃げ去る悪魔たちをこちらも線描で描かれている。手前には、蓮の葉や亀が、日輪の下には遠方に彼岸を隔てた川が描かれている。個々の形態は、線描で細やかに、そして小さく描かれているが、中央の日輪と仏を軸にしてまとまりのある画面をつくりだしている。一??(いっけい)は、平安の風俗や物語を題材にした作品を描いたが、一方で観音像など仏教に題材をとった作品も残している。復古大和絵の画家たちが、平安の仏画に学んだ作品を描いていることを考えると、仏を描いた作品の存在は不思議ではないだろう。師の田中納言が眼病を患い自ら命を絶っているが、一??(いっけい)は、その弔いをし、また十三回忌法要を京都深草の端光寺で行うなど、情けに厚いところがあったといわれる。国家を論じ、古大和絵の表現を復興しようとした美術史的課題と、個人的心情の表現の間が興味深い。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)制作年:1851年 技 法:絹本着色
カテゴリー:作品
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