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手のある人質I



テュルパン・ド・クリセ伯爵夫人の肖像



寺井壽一



寺内萬治郎



テラコッタ



寺本郷史



テルトル広場



テルトル広場







転位 ’86−地− III



天使



天使の器 II



点描主義



テンペラ



天文台の時刻に−恋人たち



テーブルと椅子のセット「アンナ」



デキリコ



デクーニング



デ・スティル



デア・シュトゥルム


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 作家(1701)

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あかんらいほず

亞艦来浦図


作家名:浮田一??(いっけい)
制作年:不詳
技 法:紙本墨画
江戸末期の、絵画における復古主義は、国学や水戸学から導き出された尊皇主義と結びつき、イデオロギッシュな要素を強く持つものであった。当時の土佐派や住吉派が伝える江戸時代に流派として変容した大和絵でなく、平安や鎌倉の古典としての大和絵を理想として、その復興を目指した。一?宸焉A師にならい、古土佐を臨模して画法を研究し、平安の物語を題材にした作品を描きだした。彼にとって、王朝の時代は、理想社会でもあったのである。それに対して、水墨の略筆によって描かれた本図は、アメリカのペリー艦隊が浦和に来航した事件に触発されて描いたものである。尊皇攘夷を唱える一?宸ノとって、危機的事態であった。その心情が五言絶句の漢詩とともに示されている。嘉永6年(1853)、黒船が来航すると、一?宸ヘ、<蒙古襲来之図>や<神風夷鑑を覆すの図>などの作品を描いたが、本図は、それらと連なるものといえるだろう。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006