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みずはなしょうぶず![]() 水花菖蒲図 ![]()
本図は、琳派のなかで重要な題材となり用いられてきた、燕子と流水が組み合わされて描かれている。双幅で、流水の形、あるいは花の並び方の違いが、リズムをつくりそれぞれが響き合っている。そのなかで、燕子の表現は、其一の門弟として写生味が加えられた表現になっている。葉を色面としてではなく、微妙な明暗の変化のある三次元のものとして捉え、花弁は模様も写しとろうとしている。背景の意匠化された流水を除けば、装飾性よりも写生が勝っているといえるだろう。江戸琳派のなかでも其融は、幕末に活躍した画家であり、この時期における写生と装飾性の関係を計ることができる作品である。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
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カテゴリー:作品
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