ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


版画集〈壁〉5. 壁の前のダンス



版画集〈壁〉6. 口ひげを生やした人のいる壁



版画集〈壁〉7. 人間と壁



版画集〈壁〉8. 壁の前で用を足す人たち



版画集〈壁〉9. 壁と旅人たち



版画集〈壁〉10. 壁の前で用を足す犬



版画集〈壁〉11. 壁と横たわる人



版画集〈壁〉12. 壁と告示



版画集〈壁〉13. はげ落ちた壁



版画集〈詩畫集 蟻のいる顔〉3. ピケの残像



版画集〈博物誌〉25.夫婦のダイヤモンド



版画集〈マルドロールの歌〉4



版画集〈マルドロールの歌〉5



版画集〈マルドロールの歌〉18



版画集〈モニュメント・タバコ〉I



版画集〈リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…〉17. 愛にみちた多くの夜の回想



〈版画集〉1



〈版画集〉2



〈版画集〉3



〈版画集〉4


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

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みずはなしょうぶず

水花菖蒲図


作家名:市川其融
制作年:不詳
技 法:絹本着色
本図は、琳派のなかで重要な題材となり用いられてきた、燕子と流水が組み合わされて描かれている。双幅で、流水の形、あるいは花の並び方の違いが、リズムをつくりそれぞれが響き合っている。そのなかで、燕子の表現は、其一の門弟として写生味が加えられた表現になっている。葉を色面としてではなく、微妙な明暗の変化のある三次元のものとして捉え、花弁は模様も写しとろうとしている。背景の意匠化された流水を除けば、装飾性よりも写生が勝っているといえるだろう。江戸琳派のなかでも其融は、幕末に活躍した画家であり、この時期における写生と装飾性の関係を計ることができる作品である。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006