![]() |
|||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||
|
かちょうず 花鳥図
南画様式が、知識人層を越えた市民権を得ていくことで、山水画の他、中国の故事をあらわす人物表現、技巧的な花鳥画など、観念性を越えて、受け入れられやすい画題を得意とした画家が表れる。暢堂もそのひとりであろう。本図には、険しい岩の間を二段になって流れる滝が描かれているが、その険しさとは対象的に、可憐な花と鳥を配している。主題は、花鳥であり、花鳥画を得意とした暢堂の特質が表れている。また、円山四条派から南画へ転じた画家のひとりとして、写生に基づく叙情的感覚が、南画の画法や様式にとけ込んでいる点を指摘することができる。岩と流水や花との距離の関係が、空気の距離として表されている点も、幕末から明治にかけての空間把握の進展として見ておきたい。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
コラージュとは?【 美術用語 】 「糊による貼付け」の意味。キュビィスムのパピエ・コレ(貼紙)の発展したもので、もともと相応関係のない別々の映像を最初の目的とはまったく別のやり方で結びつけることによって、異様な美しさやユーモア、非現実的な要素を絵画にもちこんだ。マックス・エルンストをはじめとするシュルレアリスムの作家たちが1920年代からよく利用し、よく知られる作品としてシュヴィッタースの〈メルツ〉やエルンストの〈百頭女〉〈慈善週間〉などが制作された。その後、この手法は、現実の多様性を画面に取り込むための有効な手段の一つとして、ネオ・ダダやポップ・アートなど20世紀の美術が広く用いている。 |
||