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びゃくいかんのん 白衣観音
<白衣観音図>を見ると、漆芸家として活躍した是真の画技や、漆絵との表現上の関連を知ることができる。京都では今尾景年のように、水墨でおぼろげに光る表現を行うことがあるが、この作品における光輪の表現は、周辺の闇と浸透し合うように混じり合い、独自の表現をつくつている。また、観音が座る岩の濃淡表現は、淡泊に重ねるのではなく、粘着的とも思えるほど丹念である。岡本豊彦から、人物表現や風景表現を学び、在来の画材を用いながらも、漆の着彩法が混入した感覚があらわれている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
トリエンナーレとは?【 美術用語 】 「3年ごと」の意味。3年ごとに開かれる展覧会をいう。最も古いのは、1929年に始まった「ミラノ・トリエンナーレ」である。ミラノ・トリエンナーレは、3年に1度開催される国際デザイン美術展。1923年モンツァで開かれた国際装飾美術展が発展したもので、第3回まではビエンナーレ(隔年に行われる展覧会形式)制で、第4回以降、現在のトリエンナーレの形式をとるようになっている。正式には、「国際装飾および現代工業美術トリエンナーレ展」といい、日本は第11回展から参加している。このミラノ・トリエンナーレは、デザインを中心とした国際展であるが、その他にさまざまなジャンルのものがあり、新しいものでは、美術を中心とし、ボンベイで開催される「インド・トリエンナーレ」がある。 |
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