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ぐんぎょず 群魚図
楳嶺は、円山派から四条派に流派を移り、二つの流派が持つ多様な表現を身につけるだけでなく、中国絵画や日本の南画、あるいは浮世絵や洋画にも関心を示し、自己の表現のなかに取り込んでいった。後に、弟子の竹内栖鳳が折衷様式で「鵺派」と批判されるが、楳嶺のなかに、すでにさまざまな流派を受け入れることのできる素地があったといえる。<群魚図>は、水流の表現や魚たちの丹念な描写など、円山四条派の伝統にもとづきながら、写実的に展開させたものである。写生を、西洋画法や写真的視覚による即物的な描写とせず、自己の流派の伝統に溶けこませて、新しい時代に対応させようとしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
ラックストロー・ダウンズとは?【 作家名 】 1939年イギリスに生まれる。1961年、ケンブリッジ大学卒業。1964年、エール大学で芸術修士号。ペンシルヴェニア大学、エール大学ほかで教職歴がある。ニューヨーク市在住。ダウンズが描く、都市や産業施設の錯雑とした光景は一切が現場で描かれている。これらのパノラマ風の絵画はまるで写真を描き写したように見えるが、実際には場所の特徴を明確に捉えた知的な表現なのである。ダウンズは文筆家としても知られ、『フェアフィールド・ポーター−内側から見た美術』の編者でもある。この本はポーターの評論集で、現代のリアリズムと具象絵画に関する重要文献の一つである。(「アメリカン・リアリズム」図録 1992年) |
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