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しんざんしゅうしょくず 深山秋色図
雅邦は、海軍に勤務していたとき、測量図や銅版画の制作にたずさわり、油彩画も描いていた。そこで身につけた西洋画法は、フェノロサや天心と出会ってから、伝統的技法を使った表現のなかで生かされることになる。狩野派や室町の水墨画などに学んだ筆法や山水の世界を守りながらも、そこに、遠近表現を込めた作品を描いていく。<深山秋色図>も、そのようにして表された一点である。遠方の山までの距離や、岩壁の上部が霧におおわれ、空と一体になったようすを描きだすなど、山水画の世界を、西洋画法の空間のなかに再構成しようとしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
インスタレーションとは?【 美術用語 】 「設置」、「取り付け」という意味。芸術作品を展示するのに際して、その場としての空間に一つ一つの作品を単に展示するというのでなく、いくつかの作品を用いて意識的表現を加えて、空間構成しようとする展示の試み、工夫をいう。よって展示会期中、観者に示されるが、会期が終われば解体される運命にあるもので、ふつう一時的な作品と考えられる。壁や床の配置だけでなく、時には天井から吊り下げられるものもあって、壁・床・天井などに囲まれた空間全体に及ぶものである。目新しく人目をひくようなものや、大がかりなものもあり、1970年代以降、しばしば用いられてきた試みである。 |
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