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しんざんしゅうしょくず 深山秋色図
雅邦は、海軍に勤務していたとき、測量図や銅版画の制作にたずさわり、油彩画も描いていた。そこで身につけた西洋画法は、フェノロサや天心と出会ってから、伝統的技法を使った表現のなかで生かされることになる。狩野派や室町の水墨画などに学んだ筆法や山水の世界を守りながらも、そこに、遠近表現を込めた作品を描いていく。<深山秋色図>も、そのようにして表された一点である。遠方の山までの距離や、岩壁の上部が霧におおわれ、空と一体になったようすを描きだすなど、山水画の世界を、西洋画法の空間のなかに再構成しようとしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
ウィーン工房とは?【 作家名 】 <ウィーン・ゼェッション>の建築家ヨーゼフ・ホフマンが1903年に創設した手工芸家のグループ。建築と工芸の統一を主張したウィリアム・モリスの思想と、1900年のゼツェッション展で紹介されたマッキントッシュのデザインから強い影響をうけ、室内装飾、家具、食器などを制作。直線や長方形や平坦面を重視した点がアール・ヌーヴォーと異なる。代表作はホフマンがブリュッセルに建てたストックレー邸(1905−11)の室内装飾で、食堂のモザイク壁画は、クリムトのデザインによる。 |
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