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くじゃくず 孔雀図
幕末から明治初期にかけて、洋画に転向した画家があらわれたが、寛畝も油彩画を川上冬崖などに学び、一時は、五姓田芳柳、高橋由一と並び称されるほどの存在になった。西洋絵画の視覚と技法を修得した画家が、在来の材料によってどのような表現をうみだしたのか。西洋絵画の視点とともに、その視点で選ばれた在来の表現が、新しい「日本画」のなかに取り込まれていった。この、明治23年(1890)の内国勧業博覧会に出品された<孔雀図>の実在感はその優れた実例といえるだろう。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
パフォーマンスとは?【 美術用語 】 広義には「実行」の意味であるが、美術の分野でパフォーマンスという場合には、絵画や彫刻などの作品によってではなく、美術家の身体そのものを用いて表現する行為を指す。1960年代に、美術家の非演劇的な行為による表現形式が生まれ、ハプニング、イヴェントなどと呼ばれたが、1970年代になってパフォーマンスという名称が広く用いられるようになった。歴史的には、未来派やダダの行った挑発的な行為もパフォーマンスに含める見方もあるが、狭くは1970年代以降の美術家による身体表現をいう。美術の情報的側面を純化するという意図からは、1960年代末に生まれたコンセプチュアル・アートと似た面を持っており、また、ヴィデオを用いることが多いことから、ヴィデオ・アートとも密接な関連をもっている。形式としては、肉体を物質として扱うもの、公衆との対話を重視するもの、儀式的な形式のもの、演劇的要素の濃厚なものといろいろなタイプがある。現代美術の一翼をになう新しい表現形式である。 |
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