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ちとうろうせい 池塘浪静
<池塘浪静>は、明治20年(1887)の新古美術展に出品された<池水浪静>と同じ作品と考えられてきたが、最近、明治30年(1897)説が提出されている(注)。いずれにしろ、栖鳳が、円山四条派の写生を写実的に押しすすめる維新以後の京都画壇にあった方向を意識し、すでに、それを描き切る力量を得ていたことがわかる。飛びはねる鯉のリアルな描写や水面から泳ぐ魚たちが見える描写など、近い時期のものでは、たとえば師の幸野楳嶺<群魚図>(No.35)とつながる要素が見いだせる。(注)根崎光男 作品解説 「大観と栖鳳」展図録 練馬区立美術館 1997 p.165(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
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