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ちとうろうせい 池塘浪静
<池塘浪静>は、明治20年(1887)の新古美術展に出品された<池水浪静>と同じ作品と考えられてきたが、最近、明治30年(1897)説が提出されている(注)。いずれにしろ、栖鳳が、円山四条派の写生を写実的に押しすすめる維新以後の京都画壇にあった方向を意識し、すでに、それを描き切る力量を得ていたことがわかる。飛びはねる鯉のリアルな描写や水面から泳ぐ魚たちが見える描写など、近い時期のものでは、たとえば師の幸野楳嶺<群魚図>(No.35)とつながる要素が見いだせる。(注)根崎光男 作品解説 「大観と栖鳳」展図録 練馬区立美術館 1997 p.165(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
サンブとは?【 作家名 】 ダカールに生まれる。ダカール大学で哲学と法律とを修め、さらに、同地のエコール・デ・ボザールで美術を学ぶ。ラボラトワール・アジという美術、音楽、映画、演劇などあらゆる分野の作家たちの集めたグループの実質的な主宰者として、作家たちの精神的支柱となっている。彼はアフリカ諸国やヨーロッパを渡り歩き、現在ダカールにおいて、画家、彫刻家としても活躍している。身辺の社会的テーマを扱う彼の表現方法はインキ、グワッシュ、油彩、コラージュなど多岐にわたり、さらにインスタレーション、パフォーマンスといった空間表現も取り入れている。ダカールの中心街の一角ジュール・フェリー街の彼の家の庭は、ダカールの作家の集会所を兼ねており、今日のセネガル、ひいてはアフリカにおける現代美術の発信源となっている。彼はヨーロッパに出品されるアフリカの現代の作品は、結果的にヨーロッパのために造られた作品でしかないとしている。それはヨーロッパへの批判であると同時に、ともすれば白人たちに媚びがちな今日のアフリカ美術への痛烈な批判でもある。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年) |
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