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やまたのおろちたいじ 八岐の大蛇退治
父百年から受け継いだ中国の南宗、北宗絵画、円山四条派を折衷するような表現だけではなく、時には大津絵を取り入れたり、写実的要素も加えたりして自己の表現をつくりあげていった。今蕭白といわれた力強い画風が特徴的である。幕末、明治初年に隆盛となった南画様式に学び、その強烈な筆法を生かしながら、中国や日本の神話、説話に題材をとった作品も描いている。八岐の大蛇と素戔鳴尊を描いた本図もその一例であろう。力強い筆致による表現は、京都画壇のなかで、対立のエピソードを残した松年の性格の激しさに由来しているのだろうが、日本の歴史画を要求する当時の時代精神とも響き合っていると考えられる。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)
カテゴリー:作品
リアリズムとは?【 美術用語 】 フランス語読みではレアリスムと言う。ふつう「写実主義」と訳すが、訳語よりも原語の方が幅広いニアンスを含んでいるため、近年はそのまま外来語として使うことが多くなっている。原語には「写す」の意味は含まれず、現実主義とか実在主義といった訳語の方が適切な場合が多いことや、その内容が時代や著述家によって異なり一義的でないからである。描写対象で捉えれば、慣習的に美しいものや高貴なものでなく、醜いものや庶民の生活の平凡な場面を描くことを言う。クールベやカラヴァッジオの作品がここに入る。描写方法の側面から述べれば、抽象化、歪曲化(デフォルマション)、様式化、理想化の方法をとらないものを言う。しかし、例えばダリの絵画は、対象を抽象化せず細部まで抽き込んでいる点でリアリズムと言えるが、自然の外観を著しく歪曲化している点でそうとは言えず、それぞれ相対的であり排他的な意味を持っている。なお、20世紀の抽象表現主義以後、抽象的なものや超再現的なものを含んでこの用語を使う傾向もある。 |
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