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手のある人質I



テュルパン・ド・クリセ伯爵夫人の肖像



寺井壽一



寺内萬治郎



テラコッタ



寺本郷史



テルトル広場



テルトル広場







転位 ’86−地− III



天使



天使の器 II



点描主義



テンペラ



天文台の時刻に−恋人たち



テーブルと椅子のセット「アンナ」



デキリコ



デクーニング



デ・スティル



デア・シュトゥルム


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げんこう

元寇


作家名:下村観山
制作年:1895年
技 法:紙本着色
日清戦争期には、蒙古襲来を題材とする作品が多く描かれている。第一高等中学校(現東京大学教養学部)の依頼で描かれた、<元冦>もその一点である。幕末から、神風に翻弄される元の軍船が描かれることの多いテーマだが、ここでは、集団で上陸する元の軍勢に竹崎季長らが立ち向かうようすを捉えている。鎌倉時代の<蒙古襲来絵詞>や<伴大名言絵詞>を学んだことが指摘されているように(注)、大和絵研究が背景にある作品である。同時に、この作品の遠近表現は、俯瞰的に距離を示すのではなく、地平線上に、色の濃淡や大小関係で奥行きを示そうとする試みが成されおり、写実的表現と相まって、西洋的な群像表現に近づいた歴史画となっている。(注)作品解説 「大観と観山」展図録 横浜美術館 1990 p.192(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006