ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


小林萬吾



小林和作



小人のデッサン 6点



小瓶をかかげるマルト、あるいは水差しを持つ少女



コブラ



コペルス



小堀進



小堀鞆音



駒井哲郎



小松均



独楽をまわす少年[ジャン=シメオン・シャルダンの原画による]



コミサ[洋傘による少女]



小村雪岱



小室翠雲



小本章



小山大月



小妖魔



小妖魔



コラーピネル



コラージュ


<前 (28/31ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ろうし

老子


作家名:菱田春草
制作年:1893年
技 法:紙本着色
<牧牛>と同じ、東京美術学校在学中の作品である。当時、美術学校には、古画を重視するとともに、「新案」という科目があり、生徒の創造的な表現を引き出そうとした。ここで春草は、古画の学習の成果を生かしつつ、新しい課題に取り組んでいる。皴法を多用し、牛の背に乗り深山を行く、伝統的図像を踏襲しながらも、老子の表情を人格や意志まで読み取れるよう写実的に描こうとしている。明治の20年代、盛んに描かれた近代の歴史画には、有職故実の正確さだけではなく、描かれた人物の表情を表す必要が生まれてくる。そのためには、写実的表現が必要となった。人間表現も流派の持つ表現の背景から切り離され、一人の作家のなかで再構成されようとしている。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


カテゴリー:作品
キーワード検索




けんさくけっか

本文中のリンクをクリックすると、そのキーワードで検索できます。

徳島県立近代美術館2006